相続税申告の流れ

相続税申告は、相続手続きの最後に行うことが一般的で、相続税の申告までにはさまざまなプロセスが存在します。

ここでは、遺言がない場合の相続手続きを見ていきます。

■相続財産調査・相続人調査
どのような相続財産がどれだけあり、評価額はいくらになるのか調査するとともに、法定相続人が誰なのかを調査します。相続財産調査のなかで家族も知らなかった財産が見つかったり、相続人調査で隠し子が見つかるようなケースもまれにあるため、必ず行わなければなりません。

■遺産分割協議・遺産分割協議書の作成
相続人同士でどの財産を誰が相続するのか決めていきます。各相続人の相続分が決まったら、遺産分割協議書を作成します。

■相続登記や銀行口座の名義変更
遺産分割協議書に基づいて、相続登記や金融機関での手続きを行います。金融機関での手続きは、金融機関ごとに必要書類などが異なることがあります。

■相続税の申告・納税
最後に、相続税の申告・納税を行います。相続税の基礎控除額を超える相続財産がある場合には、必ず申告を行う必要があります。なお、期限内の納税が難しい場合には、「延納」や「物納」を利用することもできます。

また、上記のほかに「相続放棄・限定承認」の手続きや「準確定申告」の手続きなどを行うこともあります。